この記事は「5年間コンビニで働いた男が綴る裏事情」の中で連載されています。バックナンバーはこちら

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深夜コンビニで5年働いた男が語る細かい業務内容

  • 夢があるミュージシャンがコンビニで働くというコントの設定のようなベタなことを地でやった当時の自分。深夜コンビニで働いていたというと、バカにする人もいるかもしれませんね。そうだとしても、僕は深夜コンビニで働いて良かったとこれからも言い続けたいです。


  • 何故コンビニスタッフとして深夜に働いていたのか

    正直に言います。ラクで時給が高いという理由で選びました。当時は、どれだけ音楽に集中する事が出来るか、楽しい事をやるかという事しか考えていませんでした。朝起きるのが苦手だったからというのも少なからずあります。深夜に働いて朝帰って夕方路上ミュージシャンをしてまた深夜に働いて。。という毎日を続けていました。

    この記事で書いたのは高校卒業直後くらいまでの事がメインになっています。コンビニで働いていたのは20代になってから。コンビニで働き出したのは、携帯電話の料金を弾き語りだけで稼ぐというチャレンジをしていた後の事です。

    お客さんが待っている!出勤直後は本を並べる

    深夜0時、ネームの裏にあるバーコードをレジでピッとやると何時に仕事を始めたか記録されます。帰りも同様にやります。週刊誌がある日は本が来ているのでまとめている紐を切って並べます。同時に、先週の本を回収します。月刊誌も同様にやります。コミックは、新しいのが入るとスペースがないので売れなさそうな物を選んで返本します。せっかちなお客さんが僕が紐を切る前から、週刊誌を売ってくれとせがんできます。楽しみで仕方なかったのでしょうね。

    深夜帯最大の仕事「センター便」

    コンビニはセンター便というのが商品を持ってきてくれます。トラックがたくさん積んでくるあれですね。弁当とかパックのジュースとかです。深夜0時になる前に廃棄する商品は回収しているので、検品をして新しい物は棚の奥、古いものを前に並べます。消費期限があるので古い物を前に出すのは重要です。パックのジュースが大変です。後ろに新しいのを入れないといけないので、横に避けたり全部出したりしながら消費期限をしっかり見て並べます。

    火傷注意!フライヤーを洗う

    出勤直後にフライヤーの電源を切っておきます。まだちょっと油が熱いうちに油を捨てて、手が空いたら洗います。この油を捨てる作業が厄介で、一斗缶に捨てるのですが、一斗缶いっぱいに廃油が溜まると外に持っていかないといけません。床にこぼすと大変。洗う時も飛び散るので長年働いてる深夜スタッフは結構制服が汚いです。

    独特!新聞のおっちゃん

    早朝になると新聞のおっちゃんがきます。その頃にはお客さんはほとんど来ないので僕はバックヤードでのんびりしていました。長年コンビニ深夜スタッフをやってると、外にバイクが来た時点で防犯カメラを見て新聞のおっちゃんだと判断して、おっちゃんが入ってくる前に待ち構えておきます。おっちゃんは、売れ残った新聞がいくつか確認して新しい新聞をおいて、「は〜い」とか、「どうも〜」とか、「ありがと〜」と言って出ていきます。各新聞で別々の扱いなので、それぞれおっちゃんがきます。僕も「あざ〜っす。」とか、「ほ〜い。」とか言いながら対応していました。薄い関係性です。が、これもお仕事です。

    眠さの限界!早朝にパンが届く。

    仕事に入ると、深夜の仕事という事もあり毎回のように眠さの限界を迎えます。そんな頃、パンが届きます。パンはそんなに大量に入ってくるわけではないので大変という事はありません。

    捨ててから入れる。肉まんの蒸し器の水換え

    肉まんの蒸し器は、毎日水を変える必要があります。蒸し器の中の棚の部分も深夜に洗います。そんなに汚れるものではないのですが、肉まんの皮の破片が結構こびりついています。水はホースみたいなのがついていて、そこから抜けるようになっています。

    何気に熱い。ファーストフードの什器も洗う。

    チキンやポテトを保温しておくファーストフードの什器を洗う際は、電源を落として窓の部分を外して少し待ってからの方がいいですね。あれも素手で持てないくらい熱いです。棚の部分はもちろん、カスの受け皿みたいな部分が下の所にあって、そこも洗います。

    おでんの什器はお客さんがいない時間帯に洗う

    深夜に行っても比較的冬のおでんはありますよね。あれも結局深夜しか洗うタイミングないので深夜に洗っています。ダシも毎日変えてました。おでんは必ずと言っていいほどあまるので、当時廃棄するおでんをかなり食べました。(店長に許可は頂いてます。)

    早朝極寒の中、ゴミ出しと店外清掃

    冬場に少し大変だったのが、ゴミを専用の場所に出すのと、店外清掃です。駐車場って結構ゴミだらけになるんですよね。コンビニってヤンキーが溜まったり、中にはマナーの悪いお客さんもいます。散らかったゴミは深夜も清掃します。夏場はいいのですが、冬は本当に寒かった。少人数で深夜は回すので、立ち読みをするお客さんが長時間いると外を掃除するのが難しかったです。

    最後の仕上げ!2回目のセンター便

    朝にもセンター便が来ます。深夜の量に比べると少なかった気がします。この頃には、朝スタッフも来てるので、一人でさばくという事はありません。レジ対応をしながらの作業になります。

    お客様を出来るだけ待たせないように!朝のラッシュ

    コンビニは毎日同じ時間に出勤されるお客様が使ってくれたりします。なので、朝は大概ラッシュがあります。2個のレジを使って出来るだけおまたせしないようにやっていきます。この時のスタッフ同士の連携が上手くいくかどうかは大きいです。レンジは今何個使っているのか、自分は肉まんの注文入ったけど、隣は入ってないか等、自分の事だけではなく「ついで」に隣の事も少しやってあげる事で効率がグンと上がります。それが出来るか出来ないかがベテランスタッフと新人スタッフの違いだと思います。

    おつかれさま!お仕事終了

    毎回仕事が終わる頃には変な疲労感がありました。本来、人間は昼に活動して夜に眠るように体が出来てるんだろうなぁ。。と実感するときです。当時、音楽をやったり友達と遊ぶ事の優先順位が高かった僕は、仕事終了後、そのまま誘われるまま眠らずに遊びに行ったり、終わってすぐイベントに出演する為に向かったりしていました。深夜帯はお客さんがほとんどいない時間帯が2時間くらいあるので、考え事をしたり自分を見つめ直したり今後の事を考えたりする時間がたくさん取れました。夢があるミュージシャンがコンビニで働くというコントの設定のようなベタなことを地でやった当時の自分。仕事が深夜コンビニスタッフだから大丈夫だった事もたくさんあります。例えば、眠さを我慢出来れば昼間の時間帯は自由です。イベントにも参加しやすかったですね。イベント後寝ずに仕事なんて事もありました。

    深夜コンビニで働いた事がたくさんの可能性をもたらした

    最初はラクして働きたいという理由が一番大きかったコンビニ深夜スタッフの仕事ですが、一緒に働いたスタッフもいい人が多かったし、店長も結構好きでした。音楽を思う存分やりたかったので、それが実現出来ていたのはこの仕事のおかげだと思っています。当時、路上ミュージシャンとして歌う事が出来たり、路上でたくさんの経験が出来たのもこのお仕事のおかげであり、店長や他のスタッフのおかげだと思っています。深夜働けるスタッフは少人数なので、風邪を引いても何しても行くようにしていました。本当に無理な時は、先輩や店長が変わってくれる事もありました。当時、廃棄する弁当は食べてよかったので、一生分のコンビニ弁当とおでんを食べたと思います。お金もなかったので本当に助かった。僕は、過去に戻りたいと思う事はほとんどありません。この時期も、自分の人生の中で好きな時代です。戻りたいとは思いませんが、腹から笑える事が日常にたくさんあったなと思います。幸せだったなと。もちろん、今も幸せですよ(笑)深夜コンビニで働いていたというと、バカにする人もいるかもしれませんね。そうだとしても、僕は深夜コンビニで働いて良かったとこれからも言い続けたいです。

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